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ヒプノセラピー困ったときの相談室

この相談室では、新米ヒプノセラピストのひーちゃんが日々クライアントさんに向き合い、催眠療法を行っていく中で遭遇する様々な問題や困りごとに対して、先輩ヒプノセラピストの編集委員Aが懇切丁寧にお答えしていきます。

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【ひーちゃんプロフィール】

ヒプノセラピーを学び始めてようやく1年。

ベーシックコース、アドバンストコースを学び終えた後、前世療法プロ、年齢退行療法プロ、悲嘆療法プロの必須3プロコースを修了し、現在モニターさん募集中。

【困ったその1】

「サロンの近くで工事が始まった!

 騒音でクライアントさんが催眠に入れなかったらどうしよう!」

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​ひーちゃん:

セッションの日にサロンへ来たら、近隣で始まった工事の音が室内にまで響いています。セッションに影響がないか不安です。どうしたらよいでしょう。

先輩A:

セッションを行う場合は、できるだけ静かな環境が良いですね。しかし、近くで道路工事が始まったり、緊急車両のサイレンが鳴り響いたりと予期せぬ音に見舞われることもあります。

セッション日時が決まった後に工事の日程が分かった場合は、工事担当者にセッションの時間帯だけ音を抑えてもらうように事前に交渉してみましょう。それが難しい場合はクライアントさんに丁寧に説明をして日程の変更をお願いするのがよいかもしれません。

 

それでも、工事が急にはじまってしまう場合もありますし、選挙カーなどの街宣車からのスピーカー音や、そこまでの騒音でなくても近隣の生活音だったり、車のクラクションだったりと、クライアントさんにはいろいろな音が耳に入ります。

 

そんな時は、催眠誘導の途中で前提を利用した暗示を用いることも有効です。例えば、

 

「(数の逆唱など深化法)3・・2・・1。深い催眠へ入りました。深い催眠へ入ると、いろんな音が聞こえてきます。時計の音・・エアコンの音・・窓の外からは電車の音や・・時には緊急車両のサイレンや、工事の作業の音が聞こえてくるかもしれません。そういった音が聞こえるたびに、さらに心地よく催眠は深まっていきます。」

この暗示を用いることで、クライアントさんは周りの音がたいして気にならなくなります。ご自身のイメージの中へとどんどん没入され、深い催眠へと入っていきます。

 

また、セラピストの不安はクライアントさんにも影響を与えますので、自信を持って誘導することも大切です。モニターさんに向き合う場合でも、「私は最高のセラピスト」と自分に暗示かけて臨みましょう。

【困ったその2】

「前世療法で誘導して前世に降り立ったら・・・、

 全然見えません!の繰り返し。どうしよう!」

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​ひーちゃん:

前世療法で誘導して前世の時代へ降り立った時、「何も見えません」を繰り返えされるクライアントさん。そこから先に進みません。どうしたらよいでしょう。

先輩A:

クライアントさんによっては前世療法について、知人から話を聞いたり、ネットや漫画・本などの情報から「前世はこういう風に見えるもの」と思い込んで来られる方もいらっしゃいます。

すると、自分で思っていたように前世が見えないと「見えない・・・見えない・・・全然見えません!」ということが起こり得ます。

前世療法での前世の見え方、感じ方は人それぞれ違います。視覚、聴覚、体感覚と得意な認知機能は人によって違いますし、前世と今世で得意な認知機能が異なる方もいます。

事前面談で見え方や感じ方の違いをきちんと説明しておくと、クライアントさんも安心して前世を体験することができます。

 

例えば、

「前世が見えるという方もいますが、見え方、感じ方はそれぞれなんです。映像としてフルカラーのハイビジョンで見る人もいれば、冷たい雨が頬をつたうのを感じたり、転んだら痛いとか、草花の香りを感じたり、五感で感じる方もいます。

 

静止画像が紙芝居がめくれるようにして前世を感じる方や、画像としては見えないけど、お母さんがそばにいると感じて、お母さんの顔もハッキリと見えないけど美人で微笑んでいると感じる体感覚派の方も多いです。中には、音だけ聞こえるという方もいますから、ご自身の潜在意識がどんな風に前世を感じさせてくれるか、楽しみながらやっていきましょう。

 

そして、特に前世に降り立った直後の場面では、あまり考え込まずにパッと浮かんだものや感じたことを口にして教えてくださいね。その場面が真っ暗でも、真っ白でも大丈夫ですよ。」

 

と、なんでもオッケー、なんでも大丈夫です、と伝えてあげると安心されるでしょう。

初めて前世療法を受けるクライアントさんは、言わなかったとしても「私でも前世が見れるのかしら?」と不安に思っているのです。

 

事前面談で安心感と期待感を持たせてあげましょう。

それでも「見えません!」と言われた場合は、「見えなくても大丈夫ですよ。」「見よう見ようとしなくても大丈夫です」「感じていきましょう」など、セラピストが安心感を持って受けていきましょう。

 

見えないことでクライアントさんは焦りを感じているかもしれません。セラピストの優しく落ち着いた声に、クライアントさんは安心して前世の世界を感じることができます。クライアントさんの潜在意識を信頼してナビゲートしましょう。

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